保護者の方々に聞きました 親子の高校受験エピソード

現高校1年生の保護者の皆さんに、高校受験にまつわるエピソードをお寄せいただきました。

※2024年度中3LINE登録者(保護者)へのアンケートより。
あまりの変化に…
1、2年生では、中間・期末テストのときトータルで1時間ほどしか勉強しないで本番に挑む子でした。テストの点数が悪くても気にしない。そんな子が3年生の夏休み、自主的に塾に行き、最低でも3時間、長い日は9時間弱勉強するようになりました。あまりの変化に親がついていけず、「もう帰っておいでよ」と塾で勉強している子に連絡してしまうこともありました。
目標があると人はこんなにも意欲的になれるんだ! と驚いた出来事です。(保護者A.S.さん)
自主性が出てきた
夏頃が志望校を決める時期でしたが、ちょうどそのときの北辰テストが今までで一番低い成績でした。北辰テストで苦手な箇所を知ったことで今までのやり方を変え、本人の自主性が本格的に出てきました。そこから挽回して希望の高校へ行くことができてよかったと思います。(保護者H.M.さん)
「大丈夫!」と思える工夫
合格祈願のお守りと「神様」と呼んでいた小さなぬいぐるみのセットを、いつも勉強する場所に並べていました。試験本番は常にそのセットを持っていき、安心して試験に臨めたようです。「これがあれば大丈夫!」みたいな自己暗示は大事かなと思いました。
あと、D判定なのになぜか「俺は受かるから大丈夫!」と根拠のない謎の自信に満ちた発言をいつもしていました。ポジティブな言葉を発するのも、思っているより効果が高い気がします。(保護者A.E.さん)
デジタル時計で問題の出し合い
キッチンカウンターに置いてある小さなデジタル時計が19:00を示す辺りから、デジタル時計の時間表示を年号に見立てて、その年号と歴史事象を照らし合わせて兄弟で問題を出し合っていたのが印象に残っています。(保護者E.T.さん)
夢を掴み取った
年末まで志望校の合格率が最高でも40%しかなかったのに、子供はその高校を受験すると意志を曲げなかった。
家で子供が一人で長時間留守番する機会があり、家族がいないときくらいテレビなど見ているだろうなと思っていた。ペットの様子を見ようとペットカメラに接続すると、リビングで一人勉強している姿があった。それを見て、子供の意志を尊重しよう、どんな選択をしても応援しようと思った。
最後の北辰テストで初めて合格率60%になり、結果第一志望に合格できた。夢を掴み取った我が子を誇りに思う。(保護者Y.N.さん)
ラストスパートでの頑張り
12月と1月の選択問題では思ったように問題を解けず、第一志望の高校はC判定でした。もともと自分にはその高校は難しいかもしれないと思っていたようですが、C判定だったことと、実戦力が足りないと分かったことで、その日からは息抜きと称してやっていたゲームを一切やめました。夜中まで過去問を解き、朝は早起きし学校に行く前にも過去問。こんなに頑張っている姿は初めてでした。
なんとか入試前日に過去問を全てやり終え挑んだ当日は、「あんなに難しかった選択問題でも簡単だった!」と喜んで帰宅。その後見事に合格。本当によく頑張ったなと思います。(保護者K.T.さん)

「わが子がここまで頑張っている姿を初めて見た」という声が多かったです。
日程調整
とにかくタイパ重視の我が子は極力無駄なことをしたがらないため、私が日程調整を全て行った。模試、学校説明会、資格試験受験など、土日は予定満載の1年間だった。毎週とても忙しかったが、今年乗り切ればと思いながら二人で取り組んだ。(保護者T.M.さん)
志望校変更の検討
私立の入試相談会が終わる年末の時期に、志望校の変更を検討したいと本人が言い出したため、慌てて他校も見学に行きました。もともと受験を考えていた学校にも2回目の入試相談会に行き、本人が気になっていたこと、知りたいことについて再度話を聞きました。おかげで本人の迷いもなくなったようでしたが、親としてはヒヤヒヤしました。(保護者S.Y.さん)
何度も確認
全然勉強しないし日程の把握も曖昧だったので、ちょっとうるさいくらいに確認をしていた。反抗期もあり、確認しても返事がなかったり面倒がられたりして、とても疲れた。公立に何とか合格出来たのでよかった。(保護者N.M.さん)
わが子に言いたいことを我慢して
なかなか学力が伸びず最後まできた息子でした。途中心折れそうになるも、塾の先生や学校の信頼できる先生の声掛けのお陰で最後まで走り切り、合格出来ました。
北辰テストの結果はほぼ毎回要検討でしたが、順位をよく見ると志望校の定員内に収まっているなど、一概にダメな結果というわけではありませんでした。そのため、親としていろいろ言いたくなる気持ちをグッと我慢して、息子に気合いを入れつつしっかり励ますことを心がけました。(保護者Y.Y.さん)
不安そうなわが子に
受験当日の朝、不安そうな顔をしていたので、思わずギュッと抱きしめ「大丈夫!」と声をかけました。煙たがられ振り払われると思ったら「うん」と返事。心はまだまだ子ども。ここぞ…というときにわが子に寄り添えて良かったです。(保護者S.K.さん)

学校説明会などの付き添い、受験勉強に集中できる環境づくり、塾などの送迎、さまざまな手続き……などなど、受験生のわが子を支えるために頑張った保護者の皆さんの声が多く寄せられました。
入試前日に体調不良
入試前日に、緊張からか体調不良になり、学校を欠席して一日寝ていました。これが当日ではなくて本当に良かったと思いました。
親が思っている以上に子供はプレッシャーを感じていて、体調にも出てしまうんだと実感しました。(保護者K.M.さん)
テスト慣れ
過敏性腸症候群で、中間テスト前などは朝からトイレにこもったり薬を飲んだり大変でした。しかし、中3から北辰を受けるようになってテスト慣れしたため、2学期からトイレにこもることもなく、私立も公立の試験も大丈夫でした。北辰のおかげで精神的にたくましくなりました!(保護者T.S.さん)
利き手の指を骨折
受験本番の2週間前に利き手の中指を骨折し、ギプスでペンが握れない状態に。正直「終わった…」と思いましたが、本人が一番ショックな筈、と気を取り直し、「大丈夫、出来ることをやろう!」と、前向きな言葉をかけるようにしました。
整骨院で最低限の部位だけ固定するギプスに変えてもらい、多少ペンも握りやすい状態に。とにかくやれることを全てやりましたが、最後はやはり本人のモチベーションを落とさなかったことが合格に繋がった一番の要因だと思います。(保護者U.M.さん)
本番1週間前に感染
本番1週間前にコロナになり不安でしたが、埼玉県のホームページで追試験について知り、色々と配慮がある事に驚きました。なので、これからの受験生たちには感染症になっても不利になる事はないんだよ! と教えてあげたいです。それを知っているだけでも安心材料になります。(保護者T.K.さん)

感染症などでやむを得ず入試当日に受験できない場合、高校によっては追試験などの配慮がある場合があります。あらかじめ募集要項やホームページなどで確認しておくと安心です。
試験当日の準備
受験直前の1週間は、最後の頑張りで定期考査以上に勉強に取り組んでいました。試験当日は緊張からか食欲もあまりなく、マスク頭痛で体調も辛かったとのことで、落ち込んで帰ってきました。「テストだけで決まるわけではないよ」と励ましてあげ、結果として合格発表日は朗報を聞くことができました。
試験当日の昼食は、体調に応じて量が調整できるものがいいかと思います。あと、体調に不安があるなら、体に合う薬も事前に用意しておくと安心です。(保護者K.S.さん)
入試本番と同じスケジュールで
本番直前の休日には、本番と同じ時間に過去問を解き始め、本番通りに家でもお弁当を食べ、午後も本番通りに行いました。
そこで、お弁当の量は満足だったか、午後の2教科は眠くならなかったか等を知ることが出来て良かったです。(保護者Y.Y.さん)
「親子喧嘩しない!」
入試直前の学校からのお便りに、「試験当日の朝から親子喧嘩しない!」と注意書きがあり、思わず笑ってしまいました。
というのも入試が近づくにつれ、娘はピリピリする頻度が高くなり、たまに私も言い返しては家庭内の空気がギスギスしていたからです。
前日も娘は不貞腐れていましたが、当日朝は私も大人らしく気持ちを切り替え、気持ちよく送り出せたのはお便りのおかげだと思います。(保護者S.R.さん)
腕時計を持参せずに行ったら…
受験当日、学校から「試験教室に時計がないこともあるので腕時計も持参した方がいい」と連絡があったが、子供は持っていかなかった。すると本当に時計のない教室での受験となってしまった。終了5分前だけは試験官の先生が教えてくれて、体内時計で乗り切ったそうだが、時間配分が難しかったようだ。(保護者T.M.さん)
緊張のあまり反対方向へ
入試の日に、緊張のあまり高校の最寄り駅で反対口に出てしまってパニックになったことを、帰宅した息子から聞いた時は青ざめました。 幸い家を早めに出ていたので引き返して間に合ったそうですが、何度もその高校に行った事があっても、当日の朝、門に入るまでは気が抜けません!(保護者T.S.さん)
コンパスが売り切れ
県立高校受験日近くになって、当日の持ち物に「コンパス」があったので近くの100円均一へ買いに行ったら、ことごとく売り切れでした。もっと早く買っておけばよかったと思っています…。(保護者S.M.さん)
入試が自己最高得点
ビックリしたことに、入試の点数がこれまで受けたテストでいちばん良かった。本人も親も驚かされた。最後にみんな「もっと早く取ってくれよ」と言っていた。(保護者T.T.さん)
入試終わりの帰りに
試験日当日、高校まで無事に着けるか心配しました。無事に着いて試験を受けることはできたのに、なぜか帰りに反対方向のバスで終点まで行ってしまったそうです。「え? なんで?」というわたしの質問に、「わかんない」とキョトンと答えた娘の表情。なんとものんきな間が抜けたやりとりに笑い合いました。きっと、気が抜けたんでしょうね。(保護者I.Y.さん)

入試当日にヒヤリとしたエピソードが複数寄せられました。事前に当日の持ち物や試験会場への行き方を確認し、当日は余裕をもって出発することが大切です。
勉強中の軽食
受験1か月前からは帰宅後4時間くらい勉強していました。お腹が空くので、おにぎりと味噌汁など手軽に食べられて体が温まるものを出してくれたのが良かったと話していました。(保護者N.M.さん)
試験のシミュレーション
何回も北辰テストを受けたおかげで、寝不足や体調不良の中でどれだけやれるか、点数が取れるのかなども把握でき、試験当日に多少の体調不良でも大丈夫と自信がついたと思います。(保護者N.T.さん)
わが子より落ち着かない
志望校は頑なに最初から1校だけだった。他の学校の説明会に行っても心は動いていなかった。
マイペースで本番も緊張している様子はあまり感じなかった。心配と緊張で落ち着かないのは母親の私だけだった。(保護者R.N.さん)
伸びないことが起爆剤に
なかなか点数が伸びなかったのですが、本人はそれが起爆剤となり猛勉強を始めました。親としては見守るしかなかったのですが、試験当日に帰ってきた本人は自信に満ちていました。発表までは不安でしたが、無事合格しました。やはり北辰を受けていなければ焦りも感じなかったと思います。(保護者F.N.さん)
受験を通して成長
受験を通して、とても成長がみられました。娘の中学校は自由な校風なのですが、第1回目の北辰テストを受験したとき、周囲の受験生は自分と全く雰囲気が違うことに気づいたようです。それからはメイクをやめ、スカート丈も普通に戻し、試験に臨んでいました。周囲の真剣さを目の当たりにして、受験生である自覚が芽生え、勉強スイッチが入りました。やはり、定期的に本番のような雰囲気で試験を受けていくことは重要だと感じました。
最後の北辰テストでは、試験会場の高校のはからいで「最後の北辰テストおつかれさまでした!本番頑張って!」と応援メッセージがディスプレイされていて、「泣けた」と娘が言っていました。(保護者N.K.さん)

保護者の皆さん、たくさんの素敵なエピソードをありがとうございました。